本書は世の中にある法則を100個取り上げ、それぞれわかりやすく解説しています。
ビジネス書になるので、ビジネスパーソン向けの内容が多いですが、恋愛や自己実現、生物に関する法則なども取り上げており、興味本位で読んでも非常に面白い内容になっていると思います。
「こんな時のこの感情って法則としてあったのか!」
「この法則に則るなら今後はこうした方がいいかも!」
と、自分なりの新たな発見があるかもしれません!
見開きに左ページに1つの法則名と簡単な説明分があり、右ページには具体例やその法則の活用シーン、注意事項など詳細な説明が記載してあります。時間のない人は左ページだけ読むでもいいと思います。
さっそく気になった法則を取り上げ、書評していきます!
ビジネスに関する法則
エメットの法則
仕事を先延ばしにすると、すぐに仕事をするよりも倍の時間とエネルギーを要する。
直ぐ取り掛かるよりも先延ばしにすると、より多くの時間と労力を要すとされる法則。
先に延ばすことで、仕事の詳細や手順を思い出すことから始める必要があり、二度手間となってしまいます。
先延ばししがちな要因としては「完璧主義」があり、完璧さを求めるあまり、計画やディティールにこだわってしまい着手までに膨大の時間を要すそうです。
重たそうなことやちょっとしたことって先延ばしにしちゃいますよね。
先延ばしにし過ぎると期限が迫って、焦りや不安でストレスをよりため込む可能性もあるので、まずは少し着手してみる&完璧にしようとしない様にできるといいですね!
ちなみに、物事の全体を構成する8割は、ある特定の2割の要素でほとんどを形どっているという「パレートの法則」があります(本書でも取り上げられています)。
例えば
- 売り上げの8割は、全従業員のうちの2割によって生み出されている。
- 1冊の本に書かれている内容の8割は、2割読めば理解できる。
- 部屋で過ごす場所の8割は、部屋全体のスペースの2割だけ。
などです。資料作っていても全体の8割は2割で説明できるからそこまでこだわらなくてもいいや!と考えると少しは完璧主義でなくてもいい気がしてきませんか?
さっさと終わらせる癖を身に着ければ、人生の有限な時間を節約できていいかもしれませんね!
ジラードの法則
人は誰でも平均して250人の知り合いがいる。営業の経験則に基づいた法則で、
一人に対して行ったことは250人に伝わる可能性があるという意味。
「250」という数字は葬式や結婚式で準備する挨拶状の数に基づいているそうです。
たった一人の相手でも蔑ろにしていると、後ろでつながっている250人にも影響してしまうという考えです。
逆に、一人を大切にすると250人に良い影響をもたらすとも言えます。
ビジネスマンに限らず、一人一人真摯に向き合える人になれるといいですね!
損失回避の法則
人は、得をするよりも損をすることを避けるという心理傾向。
得よりも損をしたくない気持ちの方が強い?と聞かれていかがでしょうか。
手に入れた喜びよりも失った悲しみの方が2倍以上も感情が大きく感じるそうです。
確かに、私は付き合い出した時の喜びよりも、別れた時の悲しみの方が印象としては大きい気がします。
この法則の活用例も紹介されています。
マーケティングでは、期間限定の商品やサービスに希少性があると「この機会を失いたくない」という損失回避の法則が働き、この機会に購入しようと思いやすい。
子育てでは、「宿題したらご褒美」よりも「宿題しないとお小遣いは無し」といった方が、ご褒美をもらえる喜びよりもお小遣いがもらえない損失の方がつらいと感じて、宿題をする。
もちろん人によって効かない場合はあると思いますが、試してみてはいかがでしょうか?
パーキンソンの第一法則
仕事の量は、完成のために与えられた時間の限界まで膨張する。
パーキンソンの法則は仕事に関する第一法則と、経済に関する第二法則(後述)があります。
プロジェクトの進捗を加速するため、人員を増やしたが人手が増えても生産性に変化がなく、残業時間も減らない。
締め切りがあるとその期日より早く終わる仕事でも締め切りぎりぎりまでのスケジュールを組む。
会議で話す内容が終わったにもかかわらず制限時間いっぱいまで会議を続ける。
私も仕事をしていて上記のようなことはよくありますし、やっちゃってました。
人間の本性的なものなので、克服は難しいですが本書では時間を効率化して生産性を上げる対策案もいくつか紹介されていました。
- 「本当の締め切りよりも前に、自分で締め切りを決める」
まだ余裕があるという気持ちを無くすアプローチです。個人的には他者を巻き込む形でアナウンスしちゃうとやるしかない状況にもっていけるのでより効果的かと思いました。
- 「こまめに休憩をとる」
集中してタスクをこなした後は、次のタスクの間に短い休憩をはさむというもので、ポロモードテクニックと言います。精神的な休息も期待できます。
時間がもったいない事はどんどん無くして行きたいですね!
ピーターの法則
組織において、有能な人材は昇進し続けることで能力の限界に達し、やがて無能化する。
成績優秀の営業マンが評価されマネージャーに昇格したがマネージメント力がなく、それ以上出世しなった。
現役プロ選手が引退後、監督に就任したが結果が出ずに辞任した。
これらはあるあるですね。この法則の影響は「生産性低下」「人材流出」「人事評価形骸化」「有能若手のモチベーション低下」などデメリットがあり、年功序列の日本企業は特に影響を受けやすいみたいです。
昇進ではなく昇給させたり、昇進前に訓練して不足スキルを養うなどがいいそうです。
マシュマロの法則
自制心が強い子供ほど、将来成功する可能性が高い。
スタンフォード大学の心理学者が実験に「マシュマロ実験」という実験によって証明された法則。
詳細は割愛しますが、ざっくり言うと、マシュマロを4歳児の目の前に置いて我慢できるか否かをこっそり観察するという実験をして、我慢できた子と出来なかった子の18年後を追跡調査した結果、以下の様な関連性が得られたそうです。
- 4歳の頃の自制心の有無は18年後も続いていた
- 食べなかった子どものグループの方が周囲から優秀と評価されていた
- 大学進学適性試験(SAT)の総合スコアで平均210ポイントの差があった
- 大脳を撮影した結果、集中力に関する領域の活発度において、重要な差異が見られた
実験者のミッシェルはこの実験からIQよりも自制心の強さが将来の学力に大きく影響するという結論を出しました。また、45歳になった2011年にも追跡調査を実施し、この傾向が継続していることが分かったそうです。
ただ、この効果は被験者が大学関係者だったことから限定的といわれており、再現実験の結果、我慢できたことよりも被験者の経済的背景の方が重要で、教育や家庭環境の方が将来に大きく影響を持つという結論が主流になっています。
とはいえ、自制心ある子は無い子よりも成功を収めやすいというのは想像できますよね。
目の前の欲望を抑え、長期的に見積もって行動を選択する。
そして、注意したいのは4歳児のお子さんが今、自制心がなさそうだからもう駄目だと決めつける事ですね。
可能性は無限大ですし、そんなことで人生決まっていたら、今頃、自制心教育が流行っているはずです。
どんな子でも「愛情」を注ぎまくることが一番大事なんだと思います
社会・経済に関する法則
72の法則
複利で資産運用を行うときに、投資額が2倍になる期間を求める計算式。
資産運用するとき、投資額がどれくらいの期間で2倍になるか知りたくないですか?
この法則で簡単に求められます。
「 72 ÷ 金利(%) ≒ 元本が2倍になるまでに要する年数 」
例えば、一般的な利息0.01%の普通預金に100万円を預けた時、2倍の200万に増えるには…
72÷0.01=7200年
という事になります。。。預金だけでは資産は増えず、物価上昇の波が来ている昨今、現金の価値も目減りしてしまって生活が苦しくなりそうです。
流行りのNISAやiDeCoをうまく活用できるといいですね
パーキンソンの第二法則
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する。
第一法則は「仕事量と時間」についてでしたが、第二法則は「お金の収入と支出」です。
月の収入が30万あれば支出も30万まで膨れるという事で、当たり前な印象もあるかと思います。
まだ○○円残ってるし、少し贅沢してもいいよね?
なんていう事をしていたら、今月も貯金できなかった経験は私もありました。
あればあるだけ使っちゃう心理なので、収入が入ったらまずは貯金する額を決めて、先に貯金しちゃうのが有効です。30万あったら10万は先に貯金して、20万でやりくりするイメージです。
私も給与振り込みをネット銀行にしており、その銀行から自動で積み立てNISAへ定額積み立てています。
限度額をわざと減らすことで、使いすぎを抑える事が出来ています。
大事なのは節約する意志ではなく、強制貯金を仕組化する事ですね!
恋愛に関する法則
YESの法則
何度も「イエス」と返事をしていると
次の質問にも「イエス」と答えやすくなってしまう法則。
行動・信念・態度などを一貫させたいという人間の心理的傾向。
人間は行動・信念・態度などを一貫させたい心理があり、これを一貫性の原理と言います。
何度も相手にYESを言わせることでNOを言いづらくさせるというもので
恋愛、マーケティングの場面でも活用できると本書では紹介しています。
また、子育てに関しても応用ができます。例えば、お風呂に入りたがらない子どもに
- 「今日はいっぱい遊んで楽しかったね」⇒「うん!」
- 「でも身体にはばい菌がたくさんついちゃったね」⇒「うん」
- 「ばい菌そのままだと、お風邪ひいちゃうね」⇒「うん」
- 「じゃあお風呂に入ってばい菌やっつけちゃおう!」⇒「うん!」
いきなり最後のお風呂誘導発言をするのではなく、事前に何度かうん(YES)と言わせることが大事です。
やり取りが多くて面倒かもしれませんが「早く入らんかああ!!」と一喝するエネルギーよりも少ないエネルギーでお互い穏やかに入浴できるかもしれません。
いずれ独り立ちして、寂しいですが会話する機会は減っていくので、小さいうちはたくさん会話したいものですね!
アロンソンの不貞の法則
よく知っている相手からの褒め言葉よりも
よく知らない相手からの褒め言葉の方がうれしいと感じる心理現象。
人は誰でも承認欲求を持っています。
親しい人よりもあまり知らない人から褒められる方がうれしいと感じてしまうのは、認知バイアスの一種である「内集団バイアス」が関係しています。
これは「こども心理学」の本の中でも取り扱っていました。親しい人からは身内びいきされていると感じて、何か裏がある?など素直に受け入れられない心理効果が働きます。
しかし、全く知らない人からは客観的な意見だと感じて、確かにそうなのかな?と承認欲求を大きく満たしてくれるようです。
認知バイアスの話は私個人として関心が高く、いつも自分にバイアスがかかってないか自問自答してます。
認知バイアスにはたくさんの種類があります。
- 内集団バイアス:自分が属する集団に対し、肯定的評価や好意的態度をとる
- 外集団バイアス:外の集団に対し、能力を過小評価したり、敵視する
- 正常性バイアス:自分にとって都合の悪い情報を無視して、自分は大丈夫と認識する
- 後知恵バイアス:物事が起こった後に、それが予測可能だったと考える傾向
- 生存者バイアス:成功事例だけに注目して偏ったデータで判断する
- 自己奉仕バイアス:成功は自分の力、失敗は自分でない要因で起こったと考える傾向
- 確証バイアス:自分の先入観を肯定する為、都合のいい情報ばかりを集める
- 信念バイアス:結果が良ければ過程も正しかったと考える傾向
- 情報バイアス:明らかに不要な情報でも、集めてしまうこと
- 外部誘因バイアス:自分の行動は純粋だが、他人は不純であると考えること
自分はどんなバイアスという眼鏡をかけて、物事を見ているのかを考えてみると、新しい気づきがあるかもしれませんね!
利害関係にあるセールスや勧誘の場面ではこの法則は働きにくくなるみたいです
ザイアンスの法則
人や物、サービスに何度も触れることで警戒心が薄れていき、
関心や好意を持ちやすくなるという心理的な効果。
この法則のメカニズムは「知覚的流暢性後帰属」という何やら難しそうな説が有力のようで、見慣れたものの場合は脳が認識する労力がかからなくなり、好意が高まるのではないかとみられています。
この法則は好き嫌いなど偏った評価を持っていると効きません。また、この効果には限度があり、好感度が上がるのは10回までと言われています。
犯罪者心理としても、何度も物腰柔らかく接することで相手が気をゆるめる事を狙ってます。
頻繁に子どもに話しかけ、親しくなって、誘拐・連れ去る犯罪に遭わないように、お子さんには「知らない人にはついていかない」を徹底的に教えてあげてくださいね!
よく見る人だから安心できるとは限りません!
自己実現に関する法則
1.01と0.99の法則
努力を少しずつ続けるとやがて大きく成長し、
努力を怠り続けるとほとんど成長できずむしろ退化するという教訓。
楽天グループ創業者の三木谷浩史の著書「成功のコンセプト」で提唱したのが始まりと言われています。
現在の自分の1日の中で、1%の努力(1+0.01)をして、365日続けると、1.01×1.01×…×1.01と1.01の365乗となり、1年後に約37.78倍に成長するという法則です。
逆に、1日の中で1%手を抜く(1-0.01)と、0.99×0.99×…×0.99と365回かけると、1年後には約0.03倍になってしまいます。
短期では頑張ろうが、怠ろうがあまり大きな差はないが、1年間と長期スパンで見ると、大きな差を生むという事を意味しています。
数学的にあっているのか?という事よりも、1日をの中で何か少しでもチャレンジしたり、頑張ることの重要さ意識したいものです。
21日間の法則
新しい習慣を形成するには21日間継続することで習慣化できるという考え。
「インキュベートの法則」ともいう。
個人差はあるので誰でも21日間という期間で習慣化できるとは言えないですが、この期間が人間の感情パターンや行動が形成されると言われています。
人はなぜ新しい行動を習慣化する事がなかなか出来ないのでしょうか?
それは、脳の作りにあります。脳は環境の変化によって人間が危険に晒されるのを防ぐため、急激な変化を嫌い、現状維持をしようする性質があります。
新しいことを始めると最初のうちは脳が抵抗し、やる気が下がったり、やらない理由を探して、結果的に習慣化できなくなるそうです。
慣れたこととは違い、新しいことは脳としても筋トレしている状態なので、なるべく楽したいという発想になるみたいですね。
脳の抵抗は避けにくいと思うので、毎日少しでも継続することが重要です。
21日間も続けると脳も常態化してきて、抵抗するのを次第に辞めていき、さらに続けていくと、やらないことの方が逆に新しいことと思って、やらないと落ち着かなくなるかと思います。
個人的に習慣化は意志でするものではなく、ルーチンや何か仕組みに落とし込んだ方が実現しやすいと思います。
私は英語の勉強を毎日していますが、強い意志で継続しているのではなく、学習アプリを使用しています。
いろんなアプリがあると思いますが、個人的にはDuolingoをお勧めします。無料で英語以外の言語も学べますし、ホーム画面にウィジェットを設置するとその日学習しないと、催促してきます。
また、連続記録も表示されるので「ここで絶やしたくない!」という気持ちになります。
感覚的に21~30日続けたときに、やらない方が不安になるようになりました。
目標は高くし過ぎない方が挫折しないので継続しやすいです!
1万時間の法則
ある分野のエキスパートになるには1万時間の努力が必要だという理論。
これはトップレベルのバイオリニストの練習時間を調査すると、1万時間以上かかることが導き出されたことが基になっています。
特定の分野のエキスパートになった人のうち、大体は練習に1万時間以上必要という事で、すべての分野やすべての人に当てはまるわけではない点は注意が必要です。
1万時間と言われてもピンとこないですよね?
1日1時間を練習時間に充てると約27年。1日3時間では約9年。1日8時間の場合は約3年半となります。
ただ、反復して同じことだけ繰り返すのは不十分で。一流のスキルを身に着けるには
- 具体的な目標を設定する
- 集中して行う事(スマホいじるは論外)
- 指導者からのフィードバック
- 現在の能力のわずかに上回る課題への挑戦
この4つを意識する必要があるそうです。
社会人や子育て世帯は8時間も捻出するのは難しいですが、学習を効率的にすればある程度、上手い人になれるのではないでしょうか。
何をやるかよりも、何をやらないかを選択する方がいいかもしれませんね!
生物に関する法則
ゴールトンの退行法則
平均的な両親からは平均的な子どもが生まれ、
平均以下の両親からは平均以下の子供が生まれるが、
非常に優れた両親や非常に劣っている両親の子どもには、
その両親の特徴が弱められた形で遺伝する。
簡単に言うと、遺伝子レベルで平均的な子どもになろうとする法則です。
統計学的にも非常に優れていたり、劣っていたりする人の割合は低く、平均的な人が大多数になります。
非常に優れた両親だから子どもも非常に優れている事はなく、平均になろうとする様です。
平均以下だから劣等、平均以上だから優秀と決めつけるのは認知バイアスにもなりそうですね。
生まれてからいくらでも人生は変えられると思います!
ルーの法則
筋肉は使わなければ退化し、適度に使うと発達し、過度に使うと障害を起こす。
言われてみれば当たり前な事ですが、これにもルーの法則という名前があります。
この法則を発展させたトレーニングの原理原則に基づき、効率的で安全なトレーニングを心がけましょう。
身体を鍛えた時の影響の原理は4つあります。
過負性の原理:日常生活以上の負荷をかけて機能が向上すること
ある程度トレーニングに慣れてきたら、少し負荷を上げる事が必要です
特異性の原理:刺激した筋肉のみ効果が表れること
競技スポーツをしている人は、競技特性を考慮してどこをどのような動作で鍛えるかを考えると効果的です
可塑性の原理:トレーニング期間は筋肉を維持できるが、止めると徐々に失われること
トレーニング期間の長い人より短い人は、筋力低下も早いです
適時性の原理:年齢に応じたトレーニングを選択すること
幼少期は本格的な筋トレをすると体の成長を阻害する可能性があります。平衡感覚や敏捷性を養う遊びがいいです
続いて、トレーニング時の守るべき原則が5つあります。
全面性の原則:全身バランスよく鍛えること。偏ると体のゆがみに繋がる。
漸新性の原則:運動強度や量、難易度は徐々に上げること。急に上げるとけがのリスクが高まる。
意識性の原則:どこが鍛えられ、どんな能力が向上するのかを意識すること。効果を得やすい。
反復性の原則:継続することが大切ということ。長期間続けると目に見える効果が表れやすい。
個別性の原則:個人に合わせることが大切ということ。性別、年齢、体質、目的など全員バラバラなので、個別メニューが必要。
なんとなくジムに通って、なんとなく鍛えていては効果は得にくいです。痩せたいのか、競技スキルを伸ばしたいのか、健康を維持したいのかなどでメニューの内容は変わってくるので、ジムのスタッフに相談してみてくださいね!
おまけ
ジャネーの法則
歳を取るにつれ、若いころに比べて時間の流れが早く感じるようになるという心理現象。
これ本当に感じませんか?
生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢に反比例するそうです。
計算式があり「Y(体感時間)=1/n(年齢)」となります。この数式に当てはめると・・
年齢:体感時間
- 1歳:365日
- 5歳:73日
- 10歳:37日
- 20歳:18日
- 30歳:12日
- 40歳:9日
- 50歳:7日
- 60歳:6日
- 70~80歳:5日
- 90~100歳:4日
となります。今は人生100年時代で50歳時点で折り返しですが、1週間しか体感時間が無いというのは残りの50年間があっという間ということですね。。
長い体感時間を得たいのであれば、日常とは違う新しい経験やチャレンジをし続けると人生長くいけられそうですね!
ベンフォードの法則
自然界にある数字の最初に桁の分布は一様ではなく、特定の割合で分布するという法則。
自然界にある数字の最初の桁は1が最も多く、2,3と数字が大きくなるにつれて最初の桁に現れる確率が低くなります。そのため、9から始まる数字は最も出現確率が低くなります。
例えば、本棚をから本のページ数をランダムに選んだとします。そのページ数の最初の数字が「1」になる確率は他の数字よりも高いです。
この法則は最初の桁の数字がdとなる確率をP(d)とおくと、出現率は以下の数式で表せます。
P(d)=log10((d+1)/d)
少し小難しい印象があると思いますが、この法則を基に数字の改ざんを検証することができます。
例えば、会社の経理管理。
会社の帳簿、領収などを偽装しようとすると、最初の桁の数字を1~9まで均等に分布させようとしたり、偏った数字に分布する傾向があります。
ベンフォードの法則は各数字が出現する確率が決まっているので、最初の桁の数字の割合がこの法則からずれていると、不正している可能性が高いと判断できます。
この法則は、川の長さ、山の標高、人口、郵便番号、公共料金、SNSフォロワー数など、さまざまなデータに適用できるとされています。
ただし、特定のルールによって割り振られた数字(ナンバープレート、銀行口座など)には適用されないです。
意識せずにこのような分布になるというのは驚きですね!
偽装も見破っちゃう法則ってすごいですね
RICEの法則
外傷を受けたときの基本的な応急措置方法。
打撲や捻挫など、応急処置の方法でRest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(拳上)の頭文字をとった法則です。
Rest(安静):患部を固定して動かさない。
Ice(冷却):氷を袋に入れて、患部を冷やす。
Compression(圧迫):包帯、テーピングなどで適度に圧迫し内出血を抑える。
Elevation(拳上):患部を心臓よりも高い位置にして、内出血を防ぐ。
近年では、Protection(保護)を加え、RestをOptimal Loading(適度な負荷)に置き換えた、「POLICE処置」が主流になってきているそうです。
無理やりPOLICEに持って行った感は感じますが、最低限これらの応急処置方法を知っておくと、早期回復や生存率を高められそうですね!
この他にもいざというときにAEDや人口呼吸が出来るように定期的にやり方を確認しておくといいですね
まとめ
今回は「「先が見えない時代を予測する法則大全100」を紹介させて頂きました。どうしても皆さんに知ってほしくて、ボリュームが大きくなってしまい申し訳ありませんでした。。一つでも多く様々な法則を知っておくと、考え方や判断力が醸成されていくと思います。まだ世の中で見つかっていない法則を自分で探したり、考えるのも面白いかもしれませんね!紹介しきれなかった面白い法則まだまだがたくさんありますので、興味ある方は読んでみてはいかがでしょうか?
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