LEGO(レゴ)で作る知育玩具シリーズ!記憶力を鍛えるメモリーゲーム

LEGO

こんにちは!トミーです!

LEGO知育シリーズ、今回は「記憶力」にアタックするゲームです!

9個のレゴの小物を3×3に並べて、30秒間じっくり見て覚えてもらう。
一度全部どかしたあと、「さあ、元通りに並べてみて!」。

シンプルすぎるように見えて、いざやってみると「あれ、これどこだっけ!?」となるのがこのゲームの面白さです。

「メモリーゲーム」ってどんなゲーム?

ルールはとてもシンプルです。

レゴのフィギュア用小物(帽子・食べ物・武器・道具など)を9個用意して、3×3のマスに配置します。
プレイヤーは30秒間じっくりと眺めて、「どこに何があるか」を覚えます。
時間が来たら全部どかして、元の配置通りに並べ直せたら正解!

このゲームが他の記憶ゲームと違うのは、「何があるか(物)」と「どこにあるか(位置)」という2軸の情報を同時に覚えるところ。

ゲームの流れ:

  1. フィギュア用小物9個を3×3のフレームに配置し、スマホなどで撮影しておく
  2. プレイヤーが30秒間じっくり眺めて記憶する
  3. 時間が来たら出題者が全部どかす
  4. プレイヤーが記憶をたよりに元通りに並べ直す
  5. 事前に撮影した画像と比較、正解数を数えて得点に!(9点満点)

このゲームで育つ力

視空間スケッチパッド(位置と物を同時に覚える力)

このゲームで使われる脳の機能を、心理学的に正確に表現すると「視空間スケッチパッド(Visuospatial Sketchpad)」です。

視空間スケッチパッドとは、ワーキングメモリ(作業記憶)の一部で、視覚情報(何があるか)と空間情報(どこにあるか)を一時的に保持・操作する脳の機能です。パズルを解く、家具の配置を考える、地図を読む、といった日常のあらゆる場面で使われます。※1

3×3に並んだ小物の「位置×種類」を30秒で脳内に焼きつけるこのゲームは、視空間スケッチパッドを直接・集中的に鍛える遊びの一つです。

ポイント:「何を覚えるか」より「どこに何があるか」を覚えることの方が脳への負荷が高い。このゲームはその両方を同時に要求します。

記銘・保持・再生のサイクル(記憶の3プロセス)

記憶には「記銘(覚える)→ 保持(頭の中にとどめる)→ 想起(思い出す)」という3つのプロセスがあります。

このゲームはその3つのプロセスすべてを、1回の遊びの中で完全に体験させます。

  • 記銘:30秒間、小物の配置をじっくり見て覚える
  • 保持:全部どかされた後も、頭の中の「絵」を保ち続ける
  • 再生:保持していた「絵」を手がかりに、正しい位置に並べ直す

脳科学辞典(国立研究開発法人情報通信研究機構)が運営する「空間記憶」の解説では、空間記憶は目的のものを探す・目的地へ向かうなど日常生活の至る場面で駆動する記憶であり、海馬が空間記憶の中枢として機能することが実証されていると示されています。※2

このゲームを繰り返すことは、海馬を含む記憶回路を遊びながら繰り返し使わせることに直結します。

ポイント:「覚えようとする」→「思い出そうとする」のくり返しが、記憶力を育てる最良のトレーニングです。参考書より、このゲームの方が楽しくできそうです。

観察力と空間認知力

「30秒で9個の位置を覚える」という制約は、ただ見るのではなく「情報を整理しながら効率よく観察する」という高次の注意力を要求します。

脳科学者の篠原菊紀先生(諏訪東京理科大学教授)は、まちがいさがしのような「位置や向きなどを意識する遊び」について、「物の位置や向きなどを意識するので、空間認知力が鍛えられる。この空間認知力は、昨今重要視されているSTEM教育の基礎となるもので、ワーキングメモリと並ぶ大事な機能」と解説しています。※3

また、空間認知力が高い子どもは視覚記憶や問題解決能力のテスト成績も高いという研究知見もあり、※4 記憶・観察・空間認知は一体として発達します。

ポイント:「どうせ覚えられない」とあきらめず、工夫しながら覚えようとすることが最大の脳トレです。「並べ方に法則を見つける」「グループに分けて覚える」などの自分なりの記憶術を子どもが発見したら、それは最高のサインです。


子どもの記憶力・ワーキングメモリをもっと伸ばしたい方へ

ワーキングメモリは学力の土台。湯澤正通先生(広島大学)のゲームと組み合わせるのもおすすめ!

実際に遊んでみた感想(体験談)

最初に私が出題者になって、子どもに挑戦してもらいました。

「よく見て覚えてね」と言ったら、子どもが真剣な顔でじーっとフレームを見つめ始めました。普段はじっとしていられないのに(笑)

30秒後に「さあ、並べてみて!」。しばらく唸ったあと、一個ずつ恐る恐る置いていきました。
結果は9個中9個正解。簡単だった様で「すごいじゃん!」と言ったら自慢げな表情が印象的でした。

2回目は12個に増やし挑戦。なんと12個でも全問正解でした!
「どうやって覚えているの?」と聞くと、「右上よりも左上から順番に覚えたら覚えやすかった!」と言い出したんです。自分なりの記憶術を発見しようとしている瞬間でした。これは親としてグッときました。

そのあと「次は私が出題する!」と役割が逆転して、私が問題を出される側に。
親子で交互にやるとずっと盛り上がりますよ!

まとめ:「位置×物」を覚える30秒が、脳の記憶回路を育てる

今回はレゴのフィギュア用小物を使ったメモリーゲームを紹介しました。

「30秒見て、並べ直すだけ」というシンプルさの中に、

  • 視空間スケッチパッド(位置と物を同時に保持する脳の記憶機能)
  • 記銘・保持・再生のサイクル(記憶の3プロセスを遊びで完全体験)
  • 観察力と空間認知力(STEM教育の基礎力)

といった力が詰まっています。

しかも特別な道具は何も要りません。家にあるレゴの小物とタイマーだけで今日からできます。
難易度の調整も簡単で、小物の数と記憶時間を変えるだけ。3歳の子どもから大人まで、同じセットで楽しめるのが最大の魅力です。

子どもが自分なりの記憶術を発見した日が、このゲームの真の価値を実感する日です。
ぜひ一度、親子で「30秒真剣勝負」をしてみてください!

今回はここまで!次回もお楽しみに!


市販の記憶力ゲームも組み合わせると相乗効果!

「ドブル(Dobble)」「ito(イト)」など、記憶力や観察力を使う市販ゲームとセットで遊ぶとさらに楽しさが広がります。


参考文献

  1. hosomegane.com「視空間スケッチパッド(Visuospatial Sketchpad)」バデリー&ヒッチ(1974)のワーキングメモリモデルの解説より
    https://hosomegane.com/psychology/2024/07/25/visuospatial-sketchpad/
  2. 脳科学辞典「空間記憶」(国立研究開発法人情報通信研究機構)
    https://bsd.neuroinf.jp/wiki/空間記憶
  3. キッズネット(学研)「『まちがいさがし』で子どもの脳力UP!脳科学者・篠原菊紀先生に聞いた、遊びながら”賢い脳をつくるコツ”とは?」(2025年)
    https://kids.gakken.co.jp/parents/parenting/231221/
  4. conobas「子どもの選択肢が広がる!空間認知能力とは?高める遊びや知育ゲームを紹介」(空間認知力と視覚記憶・問題解決能力の相関研究より)
    https://conobas.net/blog/education/6622/

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